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3024 【承前,百卅七六一。】
 妹目乎 見卷欲江之 小浪 敷而戀乍 有跡告乞
 妹(いも)が目(め)を 見(み)まく堀江(ほりえ)の 細波(さざれなみ) 頻(しき)て戀(こ)ひつつ 有(あり)と告(つ)げこそ
 吾赤心何如 洽由難波崛江之 細波碎浪矣 思慕頻頻欲逢者 還願誰能傳告之
佚名 3024



3025 【承前,百卅七六二。】
 石走 垂水之水能 早敷八師 君爾戀良久 吾情柄
 石走(いはばし)る 垂水水(たるみのみづ)の 愛(は)しきやし 君(きみ)に戀(こ)ふらく 我(わ)が心(こころ)から
 石走迸流水 飛瀧垂水激所如 慎矣愛憐哉 所以戀君情難抑 全因吾心之所由
佚名 3025



3026 【承前,百卅七六三。】
 君者不來 吾者故無 立浪之 敷和備思 如此而不來跡也
 君(きみ)は來(こ)ず 我(あれ)は故無(ゆゑな)み 立波(たつなみ)の 頻頻詫(しくしくわび)し 如此(かく)て來(こ)じとや
 以君不來訪 吾人內心愁莫名 驚滔駭浪兮 鬱悶頻頻湧心頭 如是汝命不來哉
佚名 3026