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可露兒:ウクラマトさん、この石塔群は……?
[19:41] 烏克.拉瑪特:ぱっと見、ただの石塔に見えるだろ?
だけどお前らほどの奴なら、
これが何なのかわかるんじゃねぇか?
[19:41] 烏克.拉瑪特:さあ、そこに立って観察してみろよ!
[19:42] 可露兒:これらの石塔に刻まれてるのは、絵……
いえ、絵文字かしら?
[19:42] 可露兒:まるで物語のように異なる場面が連なっていて、
その大半にふたつ頭のあるマムージャ族が描かれているわ。
ということは、もしかして……
[19:42] 烏克.拉瑪特:ああ、アタシのオヤジ、連王グルージャジャが、
この国を興すまでに辿った旅路が描かれてるんだ。
その名も「トライヨラ叙事詩」!
[19:42] 烏克.拉瑪特:オヤジと絆を結んだヨカ・トラルの部族たちや、
いろいろな偉業が刻まれてるのさ。
[19:42] 烏克.拉瑪特:この国を知る上で、こいつの存在は欠かせないからな。
時間をかけてじっくり見ていいぜ!
[19:43] 烏克.拉瑪特:手前にある4つの石塔に描かれてるのが、
かつてオヤジが辿った旅程の前半を表した絵文字だ。
ひととおり見てみてくれよ。


[19:43] 烏克.拉瑪特:こいつは「友(とも)の章」の石塔だ。
描かれてるのは、外つ国から来たナントカって探検家が、
オヤジに謁見してるところらしい。
[19:43] 可露兒:もしかして、ケテンラムのことかしら?
[19:43] 烏克.拉瑪特:ああ、たしかそうだ。
そのケテンラムってのがトラル大陸を訪れたことが、
オヤジが旅に出るきっかけだったらしい。
[19:43] 烏克.拉瑪特:オヤジは外つ国からの来訪者をえらく気に入って、
友と呼べる間柄になったらしいが……
その後、そいつがどうなったのかは知らん!
[19:43] 可露兒:エオルゼアでも、彼の消息については伝わってないわね。
しばらくの間は、トラル大陸との間を行き来したみたいだけれど、
何度目かの航海で行方不明になったそうよ。



烏克.拉瑪特:こいつは「葦(あし)の章」の石塔だな。
コザマル・カに集落を持つハヌハヌ族と、
オヤジの出会いを描いてる。
[19:44] 可露兒:カラフルな羽根を持つ、バヌバヌ族とよく似た人たちのことね。
雲海のバヌバヌ族をよく知るアルフィノ君は、
気になって仕方がなかったみたい。
[19:44] 烏克.拉瑪特:そのバヌバヌってのは知らねぇけど、
ハヌハヌ族の連中は、陽気で面白い奴らでよ。
集落で変わった祭りを開くことでも有名だぜ。


烏克.拉瑪特:えーと、これは「壺(つぼ)の章」の石塔だな。
コザマル・カのモブリン族のことが描かれてる。
[19:44] 烏克.拉瑪特:おかしなマスクを被って、「モブモブ」言ってる奴らだけど、
こいつらが売る金細工や銀細工は、そりゃあ見事でさ。
贈り物の定番って言われてるくらいだ。
[19:44] 可露兒:バヌバヌ族だけじゃなくて、
ゴブリン族に似た種族までいるなんてね……。


烏克.拉瑪特:これは「食(しょく)の章」の石塔だな。
見りゃわかると思うが、
描かれてるのは、アタシと同族のシュバラール族だ。
[19:44] 烏克.拉瑪特:シュバラール族とマムージャ族は、長年戦争を繰り返してきた。
根拠地にしていた森の支配権を賭けてな。
[19:44] 烏克.拉瑪特:その戦いをオヤジが止めたことが、
トライヨラ建国のきっかけになったと言われてるらしい。
[19:44] 可露兒:シュバラール族……私たちがロスガル族と呼ぶ種族。
ボズヤ地方のヘリオンは、指導者であるひとりの女王を、
多くの男性が支える社会構造をしているらしいけれど……。
[19:45] 可露兒:トラル大陸では、
男性と女性の間に身分の違いはないように見える。
所変われば品変わる、ということかしら。
[19:45] 烏克.拉瑪特:手前の分はよく見たか?
だったら、次は奥の石塔を見てみようぜ!



烏克.拉瑪特:「金(きん)の章」に描かれているのは、
オルコ・パチャを根拠地にするペルペル族だ。
[19:45] 烏克.拉瑪特:通貨を生みだしただけあって、
商売の民として知られていて、各地を行商で回ってる。
トライヨラの市場だって連中が仕切ってるんだぜ。
[19:45] 烏克.拉瑪特:見た目は、仮面を被った子どもみたいに見えるけど、
計算高くて口もうまい、まさに商売上手さ。


烏克.拉瑪特:おっと、こいつはアタシが一番好きな石塔だ。
名付けて「封(ふう)の章」……
伝説のトラルヴィドラール、ヴァリガルマンダとの戦いだ!!
[19:45] 烏克.拉瑪特:トラルヴィドラールってのは、長く生きることで、
獣の枠を飛びこえて、尋常じゃねぇ力に目覚めた存在のことさ。
[19:45] 可露兒:前にタタルさんから聞いた、東方の瑞獣を彷彿とさせるわね。
同一か、それとよく似た存在ということかしら。
[19:45] 烏克.拉瑪特:かつてヴァリガルマンダは、「生ける天災」と呼ばれたらしい。
歴史の中で幾度も目覚めては破壊の限りを尽くして、
人々を恐怖に陥れたとか……。
[19:46] 烏克.拉瑪特:だけど、80年前に事態が変わった!
オヤジと仲間たちが死闘の末にぶっ倒して、
オルコ・パチャの山奥に封印したのさ!!
[19:46] 烏克.拉瑪特:ヴァリガルマンダは、トラル大陸では力の象徴でもある。
だから、トライヨラ連王国の国章にも描かれているし、
連王宮の装飾にも用いられているわけだ!



烏克.拉瑪特:これは「墓(はか)の章」……
トラル大陸いち身体の大きな連中、ヨカフイ族が描かれてる。
[19:46] 烏克.拉瑪特:その昔ヨカフイ族は、生まれ持ったでかい図体を武器に、
ヨカ・トラルの支配者として君臨してたらしい。
[19:46] 烏克.拉瑪特:南を制した奴らは、次にサカ・トラルへと進出した。
サカ・トラル関門の先に、大橋を架けることでな。
[19:46] 烏克.拉瑪特:その後何があったのか、いっときを境に支配者の座を棄て、
オルコ・パチャの山奥でひっそり暮らすようになったんだ。
あいつらがトライヨラに降りてきたとこなんて、見たことねぇ。
[19:46] 可露兒:こんな山の上に神殿や大橋を造る力を持ったヨカフイ族が、
どうして歴史の表舞台から姿を消したのかしら……。


[19:46] 可露兒:この石塔には何も描かれていないみたいね。
[19:46] 烏克.拉瑪特:オヤジいわく、この国が新たな路を進むときのために、
残してあるんだとさ。
何のこっちゃわからねぇがな。