1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 | お帰りユヅ 会見詳報「4回転半、また挑戦できる」 2022年8月11日 6:00 フィギュアスケート男子の2014年ソチ、18年平昌両冬季五輪金メダリスト、羽生結弦さんが10日、出身地の仙台市でプロ転向後初の公開練習に臨んだ。練習後に行った記者会見での主な一問一答は次の通り。 -「SEIMEI」を演じ、4度の4回転ジャンプに成功した。 「平昌五輪と同じ構成のSEIMEIをノーミスで滑るのが今日の目標だった。平昌では足首の状態も良くなくて、本来やりたかった演技ができなかった」 -動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信し、10万人以上が視聴した。 「フィギュアスケートは華やかなイメージがあると思うが、裏では必死で泥くさい練習をしている。そういう姿も見てもらいたかった」 -プロとして今までと違う点は。 「競技は点数をつけてもらうためのものだが、プロは皆さんに見てもらえる滑りが第一。競技の時よりも、さらに一段階上の演技をしたい」 -クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)への挑戦は。 「できればプログラムの中で跳びたいが、まだそこまでの確率になっていない。足首の状態も良くなってきたので、これからまた挑戦できる。平昌五輪や北京五輪の経験を生かし、もっとうまくなりたい」 -地元の後輩たちへ。 「仙台には通年のリンクが一つしかなく、練習環境は厳しい。それでも僕は向上心を持ち、このリンクを拠点に練習を続けている。希望を抱き、理想の自分を描きながら頑張ってほしい」 気迫漂い、鋭い眼光変わらず 羽生さんには、競技会を引退したとは思えない気迫が漂っていた。自分の世界に入り込んだときに醸す緊張感、鋭い眼光は変わらない。 「SEIMEI」の曲かけ練習は、平昌五輪と同じ4回転ジャンプ4本の構成。ミスをすると、天を見上げて悔しがる。3度目をノーミスで演じ、「根本にある追究する姿を見せたかった。(平昌五輪より)うまくなっていることを証明したかった」。アスリートとしての自分を失いたくないという強い意志を感じさせた。 エンターテインメントの要素が強いプロの世界でも、羽生さんにとってフィギュアはスポーツ。「足が動かなくなるくらい体を酷使し、難しいジャンプを跳べたときは達成感に満ちあふれる。それはスポーツ。同時に表現面を磨いていけるのが、これからのステージになる」と言う。 競技会のルールから解放され、「はっとする演出も考えている」と楽しそうに今後の構想を練る。「これからも難しいことにチャレンジする。自分の肉体に限界はないと思っている」。言葉に充実感がにじむ。 自身がスケートを始めたリンクで、プロとしてのスタートを切った。17歳でカナダに渡った時、「仙台を離れたくなくて泣いた」。地元愛は人一倍。「また仙台で滑れてうれしい。仙台の皆さんと共に歩みたい。大好きな古里を少しでも支援できる活動も考えたい」 舞台を変え、故郷から新たな足跡を刻んでいく。(佐藤夏樹) |
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