1 2 3 | 劇透注意!!! 今年の3月、アメリカのG1に参戦したシンボリルドルフは、惨敗を喫し、さらには入院することになってしまった。そして、生徒会長の座を、一時的に下りた。「すべてのウマ娘を幸せにする」「最高の指導者になる」のが目標だったルドルフは、このままでは生徒会長の座から転落するかもしれないと怖くなった。そこで、前の生徒会長から聞いた《あるウワサ》を思い出した。『初代の生徒会長が残した秘伝の書が存在するらしい』『その秘伝の書は、前の生徒会長が住んでいた寮の部屋のどこかに隠してあるらしい』ルドルフは、それがもし実在すれば、自分がまた理想の指導者になれるのではないかと考えた。退院し、生徒会長に復帰したのは、天皇賞秋の少し前。ルドルフは、必死になって初代生徒会長の情報を調べ、ついにその部屋をつきとめた。そしてそれは、スズカが現在使っている部屋だった。ルドルフは、スズカの部屋に侵入しようとしたが、スズカは天皇賞秋でケガをしてしまい、部屋から出られない。しかたなく、スズカを生徒会室に呼び出し、ダレもいないスキに部屋に隠された秘伝の書を捜索。屋根裏に隠されていたそれを見つけた。擁護しておくが、彼女は秘伝の書を盗むつもりなどなかった。ウワサを確認したいだけだった。だが、その秘伝の書の内容があまりにすごかった。ルドルフは、それをこっそり持ち去ろうと考えた。部屋から出ようとしたとき、トウカイテイオーに出くわす。自分を追いかけてきてくれたテイオーを見てルドルフは目が覚めた。そして秘伝の書を屋根裏に戻し、スズカに会いに行った。いっぽうスズカは、会長と面談した後自分の部屋に戻り、屋根裏の異変に気付く。焦っていたルドルフが、ふたをきちんと閉めていなかったのだ。スズカは偶然、秘伝の書を見つけてしまい、翌日、食堂に持って行った。そこをルドルフに見つかる。自分が手に入れるはずだった本をスズカが手にしており、気が動転したルドルフは、小さな、でも取り返しのつかないウソをついてしまう。「それはもともと、生徒会室に保管されていたものだが」…ルドルフは、秘伝の書を渡してもらえればよかった。スズカにヌレギヌを着せるつもりなどなかった。しかし、そのウソを、近くにいたエアグルーヴが真に受けてしまった。たちまち生徒会内で問題となり、事件がどんどんふくれあがってしまった。ついには、学級裁判が開かれるまでに発展した。ルドルフは、ウソをひっこめることができなくなり、辛酸をなめる思いで引き出しを破壊した。カギがかかっていれば、スズカが犯人だとつじつまがあわなくなるからである。こうして、小さなウソは“秘伝の書窃盗事件”となってしまい、裁判が開かれた。スペシャルウィークによってすべてがアキラカになったあと、ルドルフはスズカに謝罪する。しかし、今回の事件でルドルフがやった明確なツミは、部屋に不法侵入することだけだった。スズカは、それだけなら許すから、ルドルフを罪に問う必要はないと説得した。そうして、誰かがキズつくことはない学級裁判が閉廷した。 |
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