1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 | 4423 【承前,十二十一。】 安之我良乃 美佐可爾多志弖 蘇埿布良波 伊波奈流伊毛波 佐夜爾美毛可母 足柄(あしがら)の 御坂(みさか)に立(た)して 袖振(そでふ)らば 家(いは)なる妹(いも)は 清(さや)に見(み)もかも 相模關門之 佇立足柄御坂上 振袖揮手者 居家留守吾妹妻 可以清楚望見哉 藤原部等母麻呂 4423 右一首,埼玉郡上丁藤原部等母麻呂。 4424 【承前,十二十二。】 伊呂夫可久 世奈我許呂母波 曾米麻之乎 美佐可多婆良婆 麻佐夜可爾美無 色深(いろぶか)く 背(せ)なが衣(ころも)は 染(そ)めましを 御坂給(みさかたば)らば 真清(まさや)かに見(み)む 早知如此者 當將吾夫所著裳 八鹽折染矣 若摺彼衣色深濃 過御坂時可顯見 妻物部刀自賣 4424 右一首,妻物部刀自賣。 二月廿九日,武藏國部領防人使掾正六位上安曇宿禰三國進歌數廿首。但拙劣歌者不取載之。 4425 【昔年防人歌,八首第一。】 佐伎毛利爾 由久波多我世登 刀布比登乎 美流我登毛之佐 毛乃母比毛世受 防人(さきもり)に 行(ゆ)くは誰(た)が背(せ)と 問(と)ふ人(ひと)を 見(み)るが羨(とも)しさ 物思(ものもひ)もせず 每見閒人問 此去防人誰夫哉 言者雖無意 聽者有心我稱羨 妒其無須憂別離 防人 4425 |
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