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リーゼレータの自己評価低い説

リゼレの自己評価低い説
From:https://twitter.com/hon_chif

ふぁんぶっくの書き下ろし情報と妄想と贔屓目による、リーゼレータの自己評価低い説唱えますよ。ふぁんぶっく以外の出典は気が向いたら書き足します。

根拠は4本だて
・上級ばかりの同僚
・断念した道
・指名された理由
・姉との比較

まず、ロゼマさん3年次の旧ヴェロ派粛清まで、貴族の側仕えはリーゼレータ以外上級貴族。経験豊富なリヒャルダやオティーリエ、下級生だけど外向きの仕事が得意なブリュンヒルデが同僚。

リーゼレータはリヒャルダに目をかけられて教育されているけれど、両親も領主一族や城に仕えているし、側仕え一家として特別秀でているという評価にはならないでしょう。
主は領地の順位など軽く吹き飛ばして上位者との社交が次々と舞い込みます。中級貴族のリーゼレータには荷が重いと評されることもありますし、実際王族絡みのお茶会なんかは大抵リヒャルダやブリュンヒルデが同行します。
向き不向き、あとどうしようもない身分差があるとは言え、側仕えとしての仕事が全うできないことは自己評価が上がらない一因かなと。

後にベルティルデとグレーティアが加わります。ベルティルデはスキルこそまた劣るにしても、上級貴族なのでブリュンヒルデと同じ。グレーティアも内向きの仕事が得意な中級貴族ですが、彼女は名捧げによって絶対的な立ち位置につきます。

ローゼマインがエーレンフェストを出ることになったとき、上級貴族メンバーは残留が確定。グレーティアは名捧げをしているので迷う余地なし。
では自分は?となったときに、リーゼレータには連れていってほしいと言うだけの自信がなかった……(望まれるなら行きたいって思ってただろうことは言うまでもないですよね)

上級貴族の同僚の中で自己評価が上がる要素が特別なかったことは既に述べました。優秀なんだけど、なまじ優秀なのでそれが彼女自身の特別なポイントにならないんですよ。あと主が規格外なので。

次に、「断念した道」
Q&Aでさらっと明かされた医者の道。もしリーゼレータが医者になれていたら、専属医として中央に着いていくことを志願した可能性があると思います。もしくは他からの後押しがもっと強かったかと。
だけど、属性も魔力も足りず医者にはなれなかった。(本編でまったく触れられていない=ロゼマさんの預かり知らぬところなので、陰ながら取り組んでそして挫折していたのかと思うととても辛い……)
優秀者になることがなかったのは、目立たない内向きの仕事ぶりもだけど、医者関連の講義が要因かなぁと思っていたりします。単位(?)にならない講義を取ってたら、全体的に終えるのも遅くなるよね。調合が無理ってなっても座学は続けてたんじゃないかと思います。
そして、目指していた医者になれなかったし優秀者でもない、それも中央行きを躊躇した原因かなと。どっちかでもあれば、中級貴族でも王族の側仕えとして堂々としやすそうな気がします。

そして「指名された理由」
ロゼマさんが年下に弱いのは側にいれば丸分かりです。あと、家族愛に弱いのもコルネリウスとのやり取りで側近には知れ渡っています。
後にベルティルデやテオドールを側近にしようとしたときの様子を見て、自分がアンゲリカの妹だから側近に選ばれたと、考えなくはないでしょう。自分が仕えたいと思ってるのとは別に、ね。アンゲリカが血縁を盾に自分を売り込んでくれたとは思わないでしょうけれど、自分が必要とされていると考えられる根拠がリーゼレータにはないんですよね。
実際のところ、顔立ちが似ているって気がつきはするんですが。
側仕えに選びたいとロゼマさんが思ったのは、新入生歓迎会でのよく気がつきくるくる動き回るリーゼレータの働きぶりに目を留めたからなんですけどねーーーー!!第五部の加筆とか、気配りの化身だしものすごく有能なのに!多分自覚がない!!

そう、彼女は、自分との縁談を羨ましがられるとかある?って本気で思っちゃうレベルで自覚がない。刺繍と裁縫が得意で気立てがよくて控えめな美人で甘いものと可愛いものが好きで仕事熱心でルングシュメールの加護を得られるくらい癒しの魔術を極めてるのに?!(早口)逆に羨ましくないところが見つかりませんが……。

最後に「姉との比較」
ふぁんぶっく書き下ろしssで、お互いを大切に思っている姉妹にほっこり……を通り越して号泣……したのは置いといて。
アンゲリカは側仕えの適性こそなかったものの、護衛騎士として見込まれ、ボニファティウスの覚えもめでたい。座学は怪しくても卒業式の剣舞に選ばれるほどの腕。あと、華奢な美少女なのでお茶会での護衛にぴったり……とか、他の人にない秀でたものがある。留年を危ぶまれても、主自ら救済措置を考案するほど求められている。
親族は自分に期待をかけるけれど、突出したものがないって考えに至るのではないでしょうか。魔力を伸ばしても、中級に身分を落とすほどでは……と難色を示されるのも地味にダメージだと思います。
そして例の婚約式で、主役のはずのリーゼレータや両親をそっちのけにアンゲリカを囲む相手方の親族。こうして何気なく、自分は重要視されていないとリーゼレータの自己評価は下がっていく……。自分自身が求められはしないっていう感覚になっていく。

つらつらと綴りながら、「表にでないその内向きの仕事がどれほど大事か!」とか「自身に課したハードルが高すぎるだけで、リーゼレータはとても優秀ですけれど?!」とかセルフ突っ込みが際限ありません。ゆるふわ家族ラストのロゼマさんを大量増殖させたい。リーゼレータはとても優秀です!!

とりあえず、あれだけ主と仕事に懸命なリーゼレータが中央行きを一度はあっさり(っぽく)断るのは、こんな理由の積み重ねかなぁと思い付くままに書いてみました。
うう、幸せになって……リーゼレータ……



公開プロポーズ、来年には書籍で読めるでしょうか。楽しみです。