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白と嘘 cover.三枝明那
「予報は当たったみたいだね」
寒空に粉雪
うつむく君の瞳の奥
アスファルトだけ 滲んでいく

言葉にできない弱さ
吐息にまた変われば 曇る横顔

ひら ひら ひら
降り頻[しき]る雪たち
君 過去 未来
白く染め 嘘にする

何故 何故 何故
脆く 消えるのだろう
綺麗 嫌い 綺麗
雪のせいにしようとした

八月 木洩れ日の下で
舞う影に焦がれた
雨さえ晴れに変えるような
そんな笑顔が好きだった

想い出が 美しいだけ
吹く風の冷たさが 胸に刺さるよ

「やさしさだなんて 全部大嘘だ」
そうやって 傷付かぬように
隠してきた君の答えを 僕に聞かせてよ

ひとつ ふたつ みっつ
二人の足跡[きおく]が
白く 皓[しろ]く 消えちゃう前に

最後にちゃんと伝えたいんだよ
あの夏の日 君に恋したことを
もう戻らない季節を知る雪に
「綺麗」と笑み それぞれの明日へ