1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 | 白と嘘 cover.三枝明那 「予報は当たったみたいだね」 寒空に粉雪 うつむく君の瞳の奥 アスファルトだけ 滲んでいく 言葉にできない弱さ 吐息にまた変われば 曇る横顔 ひら ひら ひら 降り頻[しき]る雪たち 君 過去 未来 白く染め 嘘にする 何故 何故 何故 脆く 消えるのだろう 綺麗 嫌い 綺麗 雪のせいにしようとした 八月 木洩れ日の下で 舞う影に焦がれた 雨さえ晴れに変えるような そんな笑顔が好きだった 想い出が 美しいだけ 吹く風の冷たさが 胸に刺さるよ 「やさしさだなんて 全部大嘘だ」 そうやって 傷付かぬように 隠してきた君の答えを 僕に聞かせてよ ひとつ ふたつ みっつ 二人の足跡[きおく]が 白く 皓[しろ]く 消えちゃう前に 最後にちゃんと伝えたいんだよ あの夏の日 君に恋したことを もう戻らない季節を知る雪に 「綺麗」と笑み それぞれの明日へ |
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