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#イケレボ
#アリスが紡ぐイケメン革命
#セスxアリス
#<ちいかわに夢中な日常>

最近、クレイドルにもちいかわの可愛い旋風が巻き起こっており、商店街では定期的に最新のミニドラマが放映され、関連グッズが販売されています。多くの人々が集まっており、セスもこの流行を見逃さず、毎週アリスと一緒にコラボショップを訪れるのを楽しみにしています。

「アリスちゃん、限定のコラボカフェに付き合ってくれてありがとう!これでグッズを集めるスピードがもっと速くなるよ~♪」セスは少女のように手で頬杖をつきながら、大きなケーキを口に運びました。

「私もセスさんと一緒に来られて嬉しいです…でも、一定の金額を使わないと抽選ができないって、ちょっと高くつきませんか?」アリスはメニューを見ながらためらいました。

「そんなことないさ!お金は消えるんじゃなくて、ただ可愛さに変わるだけなんだ~ちいかわの可愛さの誘惑には誰も勝てないよ~~」

セスがちいかわに夢中になってからというもの、関連グッズを集め始め、特に主人公のちいかわが大好きで、彼のベッドには大小さまざまなちいかわのぬいぐるみが並んでいます。

「ちいかわちゃんって普段はあんなに愛らしいのに、いざという時に勇気を出して戦う姿が本当にかっこいいと思いませんか?」

「(ああ、かっこいい方が好きなんだ…)そうですね~」アリスはさっぱりとした紅茶を一口飲みました。

「アリスちゃんはどのキャラクターが一番好き?」

「私ですか…一つだけ選ぶなら、ハチワレちゃんかな~」アリスは恥ずかしそうにうつむきました。

「え~?どうして~どうして?」セスが興味津々に尋ねました。

「だって…その、セスさんに少し似ている気がしませんか?」アリスがセスに視線を向けると、彼は目をゆっくりと大きく開きました。

「え~~~!アハハハハ~~~!ごめん、ごめん、爆笑しちゃったわ~!」セスは大笑いし始め、周りの客が驚いて振り向くほどで、アリスは慌てて周囲の人たちに会釈して謝りましたが、セスは全く気にしていない様子でした。
「は、ははっ、セスがこんな可愛い生き物に似てるなんてありえないでしょ!ああ~もう、笑いすぎて涙出ちゃったわ~。はいはい、イメージ!イメージね!」セスは手でパタパタ扇いで、深呼吸しながら涼み始める。「あ~、もしかして青い髪のこと?」

「それもありますし、その尻尾がセスさんのポニーテールを思い出させます…」アリスはちいかわのように、恥ずかしそうに小声で話しました。

「ふふ…アリスにそう思ってもらえて光栄だな!ハチワレちゃんもとても愛らしいし、あの貧乏な感じが昔の僕を思い出させるよ…でも、今は違うよ!黒の軍団の給料のおかげで、僕と妹は十分食べて暮らせるから、アリスちゃんを養っても全~然問題ないよ!」セスは楽観的な笑顔でガッツポーズをとりました。

「そうじゃないです!」アリスは大声で叫び、周りの人々が不思議そうに彼女を見て、アリスは顔を赤らめて「すみません…」と小さな声で謝りました。

「アリスちゃん…?」

「それは、ハチワレちゃんのいつも前向きな態度が、セスさんを思い出させるからです。セスさんの明るさはいつも周りの人に伝わってくるし、義理堅くて、友人を思いやる気持ちがあるから…ハチワレちゃんを見るとセスさんを思い出しちゃうんです…」

「や、やだな~」セスは照れながら頬を両手で挟んで、「アリスがそんなに率直に言ってくれると、僕も言わずにはいられなくなるじゃないか~!」

スイッチが切り替わったかのように、セスは表情を引き締め、優しく穏やかな態度で真剣に言いました。「実は、僕がちいかわちゃんを好きな理由も、アリスの影を見ているからなんだ!」

「え、えぇ~っ?!」

「恥ずかしがり屋だけど、小柄でも意思が強くて、友達が困ったときにはためらわずに助ける…それが、僕の目に映るアリスちゃんだよ!」セスは、かつてアリスが彼を深い絶望の底から救い出した時のことを思い出しました。その時のアリスは、まるでかっこいい騎士のようでした。

「セスさん、ちょっと言い過ぎですよ…」アリスは顔を隠しながらケーキを食べ続けました。

* * *

2人が軍営に戻ると、ラウンジで戦利品について話し合いを始めました。

「わあ~アリスの神引きのおかげで、ついにキャラクターを全てコンプリートしたよ!重複したものは軍団の他の人にあげよう!」

「いいですね~一緒に選びましょう!」

「レイなら、やっぱり最強のラッコだね!」

「ぴったりですね!ルカもちいかわっぽい雰囲気がありますね~」

「じゃあ、これをあげよう!うさぎはフェンリルにあげるわ、だってどっちもすごくうるさいんだもん、ハハハ!!くりまんじゅうはおじさんっぽいから、当然シリウスにあげるよ~」

「セ、セスさん…」アリスはセスが楽しんでいる様子を見て、背後に浮かぶ影に気づかず冷や汗をかきました。

「お前、何て言った?」シリウスとフェンリルがゆっくりとセスに迫りました。

「あの…」セスは少し不安になりつつも、喧嘩するなら気勢で負けてはいけないと、大きな声で返しました。「え?どうした?これも僕の気持ちだよ~!」

「み、みんな落ち着いて~」アリスは小さな声で言いましたが、全く効果はありませんでした。

好奇心旺盛なルカがこっそりモモンガを手に取り、真剣に観察し始めました。「これが、ちいかわ…?」いやいや、それはモモンガだよ!

「僕はハチワレの方が好きだな、セスありがとう~」猫が好きなレイはお気に入りのキャラクターを選び、その後は傍で見物する気満々でした。

今日も黒の軍団はいつも通り賑やかでした。