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>浪磯のなんでもない日常(前編)
三言「俺は相模國舞奏社所属の六原三言だ! 好きなものは舞奏と……二人の幼馴染だ! 一人は大人気のアイドルをやっていて、もう一人は天才実況者をやってるんだぞ。幼馴染の二人が頑張ってるんだから、俺も日々舞奏の稽古を頑張らないとな」



>浪磯のなんでもない日常(後編)
比鷺「どうも~天才実況者のくじょたんこと九条比鷺だよ~!」
三言「比鷺はこの世で一、二を争う凄い実況者なんだぞ!」
比鷺「ちょっ、ごめん。それはここでは言わないでほしいっていうか」
三言「それに舞奏も上手いんだ!」
比鷺「実況者の転生前には触れないの!」



>皐所縁は探偵を辞めた(前編)
皋「俺は探偵を辞めた。探偵でいる資格を失ったからだ。もう二度と殺人事件には関わらない。探偵として振る舞わない。真実を明かさない。俺は別のやり方で、この世界を変えてみせる。この世から『殺人』そのものを無くしてみせる」



>皐所縁は探偵を辞めた(後編)
昏見「はてさて、私が恋しすぎて探偵を辞めてもなお、追いかけてしまった所縁くんなわけですが」
皋「事実誤認が過ぎてこえーよお前」
昏見「ここから八千年に渡る私達の長い長いLaudable Brilliant Covert Memories……通称ラブコメが始まるわけです」
皋「わけわかんなすぎて逆にすげーよお前」



>季布一諾 (I give you my word.)
比鷺「はいはい! 国民的アイドル八谷戸遠流の幼馴染で親友といえば俺です!」
遠流「あつかましいな……三言はともかく、お前はそこまで出張るな」
比鷺「ひっでー! 遠流は俺のこと親友と思ってないんだあ!」
遠流「……別にそう言ってるわけでもないだろ……」



>闇夜衆初ミーティング、その後で
昏見「所縁くんってば緊張しきりで可愛いですよね。まるで生まれたての子鹿か失格探偵みたい……」
皋「おい」
萬燈「コード進行について知りてえなら、俺が教えてやってもいいが」
皋「へ!? え……、いや、その……遠慮しときます……」



>闇夜衆第三回ミーティング、その後で
萬燈「そんなに俺にババ抜きで勝ちてえなら、手袋に加えて目隠し、それに耳栓までしてやってもいいが」
皋「それ……まともに出来るのか?」
昏見「そんなハンデを貰った上で万が一負けてしまった場合、私……二度とババ抜きが出来ない身体になっちゃいそうです……」



>舞奏競を前にしたとある社人の所感
昏見「君が望むならいつでも有貴パイセンのファンクラブに入れてあげますからね」
富士原「別にいいです」
昏見「もー! 何かを推す楽しみを知らないなんて勿体無いです!」
富士原「あ、でも俺あれ好きでしたよ、怪盗ウェスペル」
昏見「へーえ?」



>集合談話の夜明け前
三言「たとえどんなに相手の舞奏に懸ける思いが強かったとしても、俺は櫛魂衆として勝ちたい」

皋「たとえどんなに相手の願いに懸ける思いが強かったとしても、俺は闇夜衆として勝ちたい」



>親愛なる弟に送る、何故かいつも不着のメール
メールの送り主「メールって本当に素晴らしいものだよね! 遠く離れた大大大好きな弟に、たったの数秒で手紙を届けられるなんて夢みたいだよ! でも……何故かよくわからないけど、僕が送ったメールはいつも届いていないみたいなんだよね。うーん、どうしてなんだろう?」



>去りゆく僕の送る微妙に長い手紙
「三言は……三言は、きっと素晴らしい舞奏を奉じる。誰にも負けない、きっと人の心にしっかりと残るような……そういう舞奏を奉じられる。そして、何度も、何度も……舞奏競に出るんだ。全てを忘れても、何を犠牲にしても、変わらず、きっと」



>舞奏競 果ての月・修祓の儀(前編)
三言「櫛魂衆がとうとう修祓の儀に出られるなんて嬉しいな!」
比鷺「修祓の儀とかもういいじゃんリモート開催でさぁ! 俺もう帰りたいよぉ~」
遠流「分かった。今からでもお前だけリモートでって、僕が社人に頼んでやるよ」
比鷺「ちょちょちょごめんごめんごめん」



>舞奏競 果ての月・修祓の儀(中編)
昏見「修祓の儀楽しみですねえ~! こう見えても私大好きなんですよ、修祓! 毎週末あってもいいくらいですね!」
皋「それはもう修祓の儀じゃないだろ」
萬燈「俺も毎週末あってもいいけどな」
皋「もうお前ら二人で行ってきてくれよ……」



>舞奏競 果ての月・修祓の儀(後編)
皋「お前と俺って何もかもが違うんだよな。お前は生え抜きの覡だし、願いの為に舞うわけでもねーし」
三言「この違いがあるからこそ、いい舞奏競になりますよ! そう思いませんか?」
皋「……そういうお前だからこそ、俺も真っ向から競り合いたいと思うよ」



>簞食壺漿(Sound out Main-mast)(前編)
萬燈「にしても……猫めいた奴だと思ったが、幼馴染の前じゃ番犬も担うんだな」
遠流「あなたに猫とも犬とも思われたくないですが、三言の為なら犬扱いにも甘んじましょう。比鷺を差し出してでも守ってみせます」
萬燈「猫は人間にはっきりと序列をつけるっつうが……」



>簞食壺漿(Sound out Main-mast)(後編)
三言「昏見さんの本願はメガワインを手に入れることなんですよね! 手に入れたらどうするんですか?」
昏見「手に入れた者はこの世の全てを手に入れられる素晴らしい秘宝なんですよ? 当然、このメガワインを景品に舞奏競を開催するに決まってるじゃないですか!」
比鷺「無限ループってこわくね?」



>堆金積玉(points card incident)
比鷺「ネット断ち日カードだけどさあ! せめて景品くれよ景品! そこまでしてこそのカードだろお!」
遠流「……何が欲しいんだよ」
比鷺「えー、課金用のカード? 新しいゲーム? もしくは遠流が笑顔で『えらいぞ♡』とか?」
遠流「全部却下だ。どれも高すぎる」
比鷺「最後のくらいくれよぉ!」



>枠内の展覧会
皋「ていうかお前こそ『名探偵』が必要無い人間だろうが。名刺返せよ」
昏見「ええーっ! なんでそんなこと言うんですか! この昏見有貴こそ、この世で一番名探偵を必要としている人間なのに! それもこの世に八十億人もいる探偵じゃなくて、たった一人の名探偵を!」
皋「世界人口」



>未知の茶飯事(To Work Day)
比鷺「よく考えたら、櫛魂衆と闇夜衆の中で無職なのって俺と皋さんくらいですよね~」
皋「むっ!? あっ……ぐ……まあ……いやでも……九条は高認取ってるし……配信もしてるし……無職じゃないと思うぞ……大丈夫だ……」
比鷺「俺の方を訂正すんのぉ!? な、なんかごめんなさい……」



>舞奏競・果ての月(前編)
三言「俺は舞奏が好きだ。一緒に舞ってくれる、かけがえのない二人が好きだ。俺はこの舞台を忘れない。俺は、櫛魂衆として勝つ」



>舞奏競・果ての月(後編)
皋「俺は願いを叶えたい。舞奏は手段の一つに過ぎない。けど、他の二人にも、櫛魂衆にも負けたくない。俺は、闇夜衆として勝つ」



>舞奏競・果ての月 決着
三言「俺は──闇夜衆と戦えてよかった。もしかしたら、俺はこの舞台を待ち望んでいたのかもしれない。この果ての月に、俺は勝利を──遠流と比鷺と、共に掴んだ勝利を宣言する」



>Happy New Year for prayers
萬燈「お前が喜ぶんなら、いくらでもこの指を貸してやってもいいが……結果によっちゃあ俺自身も、少しは好いてもらえんだろうな?」
比鷺「そりゃもうPUさえ引いてもらえるなら好感度鰻上りの確変状態突入って感じ!」
遠流「僕のお前に対する好感度は急転直下だけどな」
比鷺「ひっ」



>心機一転(Re;START)
比鷺「遠流ってば、あいつに何か用あるの? まさか……あいつの手を借りたいとか……その、櫛魂衆にあいつが……入ったらとか考えてたりする?」
遠流「……お前、本当に馬鹿だな」
比鷺「ちょっ! だってそれ以外に考えらんないじゃん!」
遠流「櫛魂衆の覡はお前だよ。……代わりはいない」



>追想の凱旋会
結「所縁……あなたって萬燈先生とプライベートでも交流があるの……?」
昏見「そうなんです! 所縁くんは萬燈先生と一緒に北極探検に行くほどの仲なんです!」
皋「おい」
昏見「私とはそれを更に上回り南極探検に行った上にお部屋の合鍵を交換するほどの仲ですけどね」
皋「おい!!!!!」



>たとえばそこに交わらぬ二つの点があったとして
遠流「何がフィンランドの妖精さんですか。貴方の言ってることは出任せばかりですね。第一、昏見さんはどこも妖精らしくないでしょう。それを言うなら、僕の方がよほど妖精です」
昏見「八谷戸くんの自分の外見を正しく評価しているところだ~い好きです!!」

昏見「私ひさひさくんといっぱい遊んでるんですよ~」
皋「嘘つけ」
昏見「嘘じゃないですよ~! 萬燈先生もひさきゅんとたっぷり遊んでますよ」
皋「……え、マジで?」
昏見「ふふふ、所縁くんも仲間に入れてあげましょうか? ひさたそも喜ぶと思いますよ」
皋「か……考えとく……」 #没小話


>人は繋ぐ、不可視の星座を見る
昏見「所縁くんもお祖母様と会わせたかったです。きっとお祖母様も所縁くんのことが大好きになったでしょうから」
皋「……お前を舞奏に引き込んだんだ張本人だから、嫌われるかもだろ」
昏見「なーに言ってるんですか。それでも貴方は私が選んだ相手なんですよ」



>有為多望(Future and Past)
比鷺「クソ兄貴は……わかってない。俺がいつまでもその気に……舞奏をやる気にならなかったらどうするわけ」
鵺雲「何を心配しているの? ひーちゃん」
比鷺「……」
鵺雲「大丈夫。ひーちゃんが舞奏をやらなくても、僕は比鷺のことが大好きだよ。だって、血が繋がっているんだもの」

三言「比鷺も大変だよな。鵺雲さんとあんまり合わなそうだし」
比鷺「あんまりどころじゃないんだけど!? こんな合わない奴は俺の生涯で現れないんじゃないかなって思うくらい」
三言「そんなにか……」
比鷺「でも、俺とあの人は同じ血を引いてるんだ。生まれてから死ぬまでずっと」 #没小話



>追懐の不可逆
三言「試作品のエビフライはどうだ?」
比鷺「うんうん、さっすが三言。めちゃくちゃおいしー……って、うっ!!」
三言「どうした!? エビの尻尾が喉に刺さったのか!?」
比鷺「な、なんかよく分かんないけど……嫌な予感が……悪寒が……風邪かな……」

三言「昏見さんが張り合ってくれるほど全力食堂の料理が美味しいなら嬉しいですね!」
皋「六原、本当に嫌だった時は遠慮無く殴っていいんだからな?」
三言「何言ってるんですか! 俺も負けてられないです!」
皋「そこでも競ってくるのかよ……いや、そういう奴だからいいんだよな……」 #没小話


>燃ゆれば花は灰になる
比鷺「先生の馬鹿! こんなんで引きずり出すのずるい! なんだよ、普段は俺が勝ってるもん!」
萬燈「ずるい俺の無理を叶えてくれたのはお前の方だが?」
比鷺「う……だって……月命日に賑やかだと……三言が寂しくないかなって……」
萬燈「……ああ、そうだな」

三言「皋さん! この間とても綺麗な女性と一緒でしたよね! びっくりしました!」
遠流「貴方はそういうタイプには思えませんでしたが……意外と好意を寄せられやすいんですね」
比鷺「皋さんみたいな人が結構モテたりするんだよね~庇護欲的な?」
皋「実害!!!」 #没小話



>EverydayClothes in ROUISO
遠流「僕、全力食堂のエプロン姿の三言も好きなんだ」
三言「そうか? なら、そっちで撮っても良かったかもな!」
比鷺「いやいや。こういう時だからこそ、いつもは見られない三言のタキシードとかスーツ姿でしょ! むしろ狼男とか!」
遠流「お前のは趣旨が違う」



>EverydayClothes in Fuchu
萬燈「こうして着飾ると映えるな、皋。色々試したくなっちまう」
皋「い、いや……俺なんかはそんな……いや、萬燈さんが良いなら……色々見立ててもらうのも……」
昏見「ピピーッ! いけませんよそこのお二人! まーったく、油断も隙も無いんですから!」
皋「なんなんだよ」



>天涯比隣(forever friends ROUISO)・前日譚
三言「比鷺は今でこそ俺達のことが大好きだけど、昔はなかなか心を開いてくれなかったな」
比鷺「ほんとほんと~もっと早く三言達と仲良くしとけば、俺の人生もうちょっと楽だったのに……生まれた時から一緒がよかったよ~」
遠流「……それからずっと一緒にいるだろ」



>机上の桃源郷・後日談
萬燈「どうだ? 俺の言う通りになっただろう」
高鐘「はい。ですが、一番この世界を楽しまれているのは萬燈先生ですね」
萬燈「ああ、随分と俺に都合の良い世界だ。惜しいくらいにな」
高鐘「貴方の楽しめる世界こそ、きっとエンターテインメントに満ちた世界ですよ」



>指定席に微かな影だけを残して
遠流「……この思い出は、僕だけのもの。この期に及んでも君を忘れられず、今になって君を忘れた僕だけのもの。指定席は今でも取っておいているよ。君が戻ってきたくなった時に、休む場所が無いと困るだろうから」



>NO PLAY, NO LIFE
遠流「天気は快晴、風も無い。僕のコンディションも上々で、比鷺の罪ゲージは天元突破。これはスマホの飛距離が伸びそうだ……。三言、ちょっとスマホ投げで勝負しようか」
三言「? 競技になったのか? 俺は未経験だけど、見よう見まねでやってみるからな!」
比鷺「やめてぇ!」

皋「萬燈さんは絶対するっとサウマダクリア出来んだろうな~! ぐ、全然想像出来ないけど、それなりに手こずってほしい……」
萬燈「手こずんなくても語らえるだろ? お前らがそうまで盛り上がるんだからな」
昏見「萬燈先生作のゲームが完成したら皆で楽しみましょうね!」 #没小話

三言「皋さんのゲーム面白かったな!! アシストしてくれてありがとう比鷺!」
比鷺「同じとこで何度も死ぬミスリピーター遠流を助けるよりは楽だったよ~」
遠流「含蓄のある言葉をありがとう。もう一度言ってみろ」
比鷺「ひっ! お、俺がゲーム得意になったのも遠流様のお陰ですぅ……」#没小話



>『季刊舞奏』編集部にて
惟光「いってー! 寝不足で誰かにぶつかるなんてついてねー!」
萬燈「おい、派手に転んでたが大丈夫か?」
惟光「ぎゃー! 萬燈夜帳!! 先生!! すいません! 季刊舞奏に小説を寄稿してください!」
萬燈「これも縁だ。構わねえぜ」
惟光「ぎゃー!!」



>当機立断(Keep in mind the choice.)
比鷺「ワクワク超パーリィに出るのは俺の一つの夢だったからさぁ……今思い出してもはふぅってなっちゃうんだよねぇ」
昏見「くじょたんくんがそう仰るなら仕方ありません! これから毎日ワクワク超パーリィをやりますので覚悟しておいてくださいね!」
比鷺「ひええ」



>残夢の白地図
三言「昏見さんがワクワク超パーリィを毎日開催してくれるそうです! 俺はバイトがあるので、毎日は出られないかもしれませんが……楽しみです!」
皋「いいか、六原。あいつの言うことは──い、いや、俺だって……毎日超パーリィがあったら楽しいとは……思うけども……」



>とある大学生、提出〆切三時間前の攻防
メールの送り主『いいか。頼るのはいいけど、もっと早めにしとけ。提出三時間前だとアドバイス出来るもんも出来なくなるだろうが。舞奏に関する伝承とかそれにまつわる事件なら、もっと面白いもんが沢山あるんだからな。それこそ、上野國には化身を偽ったノノウだとか、舞奏社を建てた時の(以下略)』



>若手トップアイドル・八谷戸遠流インタビュー
遠流「そういえば、皋さんのインタビューも見ましたよ。名探偵時代の」
皋「は!? えっ!? んなっ、なんでだよ!?」
遠流「参考になるかと思いまして。軽い気持ちで言った言葉が決め台詞のようになってしまって何回も言わされるのとか、共感しました」
皋「う……あるよな……マジで……」



>ワクワク動画大百科 くじょたん(実況者)
昏見「くじょたんの記事、荒れていて可哀想ですよね」
萬燈「こいつは頂けねえな。どれ、俺が一つ筆を振るってやるか」
昏見「そう言って前に萬燈先生が加筆修正した『怪盗ウェスペル』の記事、『ただの記事ではない、これは一種の文学』ってバズっちゃったんですよね~!」



>看板店員六原くんにランチ誕生のきっかけ リストランテ浪磯
小平「この記事だが、閲覧数が凄かったらしいな。流石は全力で生きてるだけのことはあるぜ!」
三言「ありがとうございます! 嬉しいです!」
小平「この功績を讃えて、俺のノートパソコンを貸してやろう! 壊すなよ!」
三言「ありがとうございます! 壊しません!」



>名探偵・皋所縁と怪盗ウェスペルの『夢の対決』再び!?(ざわつく!ネットニュース)
皋「なぁ~にが『夢の対決』だっつうの!! この時めちゃくちゃ大変だったんだぞ!」
昏見「本当にそうですよ!! 『夢の対決』なんて言われたら、いつか醒めちゃいそうですもんね! 失礼しちゃいます! 気に食わないですね!」
皋「お……おう? そう……? だな?」



>『散夏』本文流出事件に対する声明
遠流「僕は書き直した後のものの方が好きです。違う結末を書くきっかけを与えられてむしろ良かったんじゃないですか」
萬燈「ほう。ちゃんと両方目を通してもらったってわけだ。まずはそのことに感謝しねえとな」
遠流「……今はそういう話をしているわけじゃないんですが……」

鵺雲「僕、このエピソードが好きなんだよね」
佐久夜「有名な小説家の話ですね。どういった点が?」
鵺雲「優れた物語はいくらでも分岐させられるんだよ。そこに至るまでの強度が違うからね。ふふふ、やっぱり萬燈先生の物語は面白いな」 #没小話

遠流「……何度か眠ってしまいながらも、ようやく『散夏』を読み通したぞ……。まさかこんなに長いだなんて……」
比鷺「あっ、それ一回流出して書き直してるから、別のバージョンもあるんだよね。ほら、貸したげる」
遠流「………………」
比鷺「俺のせいじゃないんですけど!?」 #没小話




>燎原館集団失踪事件(1958年)
昏見「私このお話大好きなんですよねー! 面白すぎて、どんなに気分が沈んだ時でも笑顔になっちゃいます! だって、普通そうはならないでしょう! 本当、笑っちゃいますよね。憐れみすら覚えます。無能を恥じる能すらないカミなんて、不完全にも程があると思いませんか?」



>舞奏
鵺雲「舞奏とは全ての人々を楽しませる為のもの。全ての人が楽しむべきもの。かつては人々の生活の中心であり。これから千年かくあるべきもの」



>極秘の浪磯スイーツレビュー
天才スイーツレビュワー「このスイーツレビューは本当に本当に極秘。いつか僕がまとめて出版して、天才スイーツ研究家として名を馳せる時の為にとっておくんだから。そうしたら三言に『いっつも甘いもんのことばっかだな』ってつつかれずに済むもんね」



>舞奏社所属承認書に関する挿話(あるいは微妙に細かい規則)
皋「この間昏見の奴と萬燈さんが舞奏社所属承認書を焼こうとしててさ。ひでーよな。いくらなんでもそんな扱いしていいもんじゃないだろ」
比鷺「………………ほんっとその通りですよね~。昏見さんも萬燈先生もそういうとこあるんだから~」