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今にして 足られば数えて
ケガ*の薫りに 咲きこぼれて
雨降って 
降るまま揺れて 色褪せてゆく
色褪せてゆく

Ah たかが二万年*生きて
噛むとしてでも
忘れるまで愛していたい
せめてあなたが去るまでは

Ah 戦い行く番と指揮*で
あなたを引き留めよりも
それでも止まらない
それでも目を開けない
せめてどうか 安らかに

 

いつまでも 例えば 繰り返し
河原に積み上げた 石はとうに崩れて
雪降って 
百年の時して 色褪せてゆく
色褪せてゆく

Ah たかが二十年生きて
私の目を見るまま
知らぬまま朽ちて欲しい
せめて知らないでいて

Ah それでも純粋な瞳は
私を放さないまま
そのまま揺れもしない
そのまま知ってしまう
せめて最後まで 好きでいて