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#イケレボ
#アリスが紡ぐイケメン革命
#気高く誇り高い君にマカロンのような甘い幸せをヨナBD
#<2時間静止した甘い風景>

「ゆ、ヨナ……も、もう大丈夫?」

「もう少し我慢して……」

「うう~限界……」

「最初に言ったでしょ?全部俺に任せるって。」ヨナの微笑みは本当に素敵で、アリスはいつも断れない。

「うんうん~わかった~」だって今日はヨナの誕生日だから!

「アリス、本当に美しい……」ヨナのうっとりとした囁きに、アリスの耳が真っ赤になった。

「やだ…」アリスは恥ずかしくて顔をそむける。

「逃がさない!」ヨナはアリスの顎を掴んで顔を戻させた。

「まだ終わらないの……?」アリスの目は涙で潤み、体が限界に近づいているのを感じていた。

「惜しいけど、もし本当に無理なら動いてもいいよ……」アリスの苦しそうな顔を見て、ヨナも少し心が揺れた。

「う~ん……大丈夫……ヨナの願いを叶えたい……」

「うおおおおおおーーー!!!」ヨナは最後のラストスパートに入った。

「う~ん!」アリスも目をぎゅっと閉じた。

「はぁ、はぁ、はぁ……」ヨナは大きく息をつき、まるで最後の100mスプリントを全力で走った後のようだった。「よく頑張ったね……」

「はぁーー!やっとだ!ヨナが満足してくれたならよかった!」アリスはついに体をソファに投げ出し、2時間水も飲まなかったため声が枯れていた。

「さあ、お茶を飲んで!」アリスの労をねぎらうため、ヨナは彼女にローズ&ベリーティーを注いだ。

「うんうん、でもヨナのそれを見たい~!」アリスは勢いよくソファから立ち上がった。

「もちろん!」ヨナはさっき2時間かけて描いた成果物――アリスの肖像画を取り出した!

少し前、アリスは誕生日プレゼントとしてヨナの願いを叶えることを約束し、ヨナは恋人であるアリスにモデルをしてほしいと願った。アリスは快く引き受けたが、美を追求するヨナは下書きを10回以上描き直し、線一本にもこだわって描いては消し、消しては描きを繰り返したため、アリスは2時間動けないままだった。それでもようやくヨナが比較的満足する作品を完成させた。

アリスが絵を受け取り、疑問そうに言った。「ヨナ、これ下書きじゃない?」

ヨナの目が大きく見開かれるのを見て、アリスはこれが完成品であることに気づいた。「あっ……本当にお疲れさま!」アリスは一瞬、どこを褒めればいいか迷った。

「はぁ……やっぱり君の美しさの十分の一も描き出せないな~!」ヨナは少しがっかりしてマカロンを口に放り込んだ。

「ふふ、でも一生懸命なヨナが一番かっこいいよ!」

「ふん、慰め上手だな……」ヨナは照れくさそうに顔をそむけ、もう一つマカロンを口に運んだ。

「疲れた~あ~んして~」アリスは少し疲れて、甘えるように食べさせて欲しいと頼んだ。

「仕方ないな……」ヨナはマカロンを口にくわえてアリスの唇の近くに運んだ。

アリスは慎重にマカロンの半分を噛み、じっくりと味わう。「甘い!」彼女は唇についたシュガーを舐めた。

「ちゅっ」と音を立てて、ヨナは赤くなった唇にキスをした。「本当に甘い!」

「本当?」アリスはヨナの首に巻かれたスカーフをつかんで引き寄せ、自分もキスを返した。「ん~」

ヨナはアリスの後ろ首を支えながら、二人はストロベリーの香りに包まれた甘いキスを交わした。