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AKB48 Group新聞「Forty-Eight Times」★2022年9月号
AKB48岡田奈々ソロコンサート全曲セルフ解説ソロインタビュー! なぁちゃんの思いは全て明らかに
https://48times.com/newsDetail/1903

AKB48 岡田奈々さん (24) が、久しぶりのソロ表紙に登場です。7 月 3 日 (東京・昭和女子大学人見記念講堂) と 10 日 (神奈川県民ホール) に「岡田奈々10th Anniversary Concert ~Starting Over~」を開催。Forty-Eight Times9 月号では、デビュー 10 周年で行った 4 年ぶりのソロコンサートを、全曲セルフ解説してもらいました。永久保存版、ファン必読の濃密ソロインタビュー。彼女のソロコンサートを見て、これも熟読すれば、もうアナタも本物の「なぁちゃんマスター」です!

① 根も葉も Rumor

 ――最初も最後もこの曲にしました

 やはり自分を象徴する楽曲といえばこの曲かなと。だから、ダブルアンコールをするなら、そこもやっぱりこの曲しかないでしょ!と思いました。

 ――AKB48 では激しいダンスを踊りながらみんなで歌いますが、こちらでは歌に集中して 1 人で歌いました

 AKB48 で歌う原曲のままだと、キーが高くてアイドル曲のように聞こえるんです。このソロコンでは、よりアーティスティックにカッコよさをプラスするために、敢えて 1 つ下げて歌いました。

 ――オープニングは赤黒チェックの衣装でした

 オープニングはかっこよく、かつかわいい衣装にしてもらいました。AKB48 らしい赤と、しっかりとソロとしてのかっこいいロックのイメージも入った、あのような素敵な衣装が出来上がりました。

② 喝采

 ――48グループの先輩山本彩さんのソロ曲です

 はい、憧れの先輩さやかさんの曲です。今回のセットリストは、私の公式 YouTube で「私に歌ってほしい楽曲」を募集して、そこから選ばせていただきました。

 そこでは、さやかさんの曲へのリクエストは多くて、中でも「喝采」はひと際多かったんです。私自身もすごく好きな楽曲でした。かっこよくて “歌で勝負している人の曲” だなって印象を持っていました。

 そもそも (冒頭 3 曲の) オープニングブロックは、とにかくカッコいい自分をイメージして構成したので、「喝采」は絶対にここに入れるしかないなと決めました。

 ――偶然かもしれませんが、歌詞も奈々さんを彷彿とさせる内容でした

③ 創傷イノセンス
 ――声優でアーティストの内田真礼さんの曲で、アニメ『悪魔のリドル』の主題歌です

 自分の中で一番のアニソンといっても過言ではないほど大好きな曲です。「ロックでかっこかわいいアニソン」といえば、これ。メッセージ性もあって、途中の台詞もかっこいいんですよ~。

 「私の道は私が決める」って。

 「今回は私自身ががやりたいことをこのコンサートではやりますよ!」っていう思いとリンクして、それを提示するための曲にもなりました。

 ――だからオープニングブロックに入れたのですね

④ Two years later

 ――AKB48 研究生時代にやっていた「パジャマドライブ」公演の曲です

 私の AKB48 人生の全盛期時代 (笑) に歌った曲です。当時、柏木由紀さんのポジションで劇場に立たせていただいていて、イントロで「おっかだなな~!」ってコールしてもらっていました。まさしく私の全盛期です (笑)。

手遅れ caution

 ――=LOVE のアイドル曲。このあたりは 7 曲目までアイドルソングコーナーでした

 これもリクエストがすごく多かったんです! 私も絶対に歌おうって思うぐらい票数が多かった。STU48 での私のプロデュース公演にも入れていたこともあって、ファンの皆さんが「私が好きそうな世界観だし、メッセージ性も素敵だし、きっと合うはず」と思って、選んでくれたんだと思っています。

 STU48 のメンバーに歌ってもらっているときには「みちゅ (今村美月) とか、楽しく気持ちよさそうに歌ってるなぁ」って思って見ていたんですが、実際に自分で歌ってみたら…、めっちゃ苦戦しました (苦笑い)。アイドルソングコーナーの中で一番難しかったです。

 たくさん聴いてきた 1 曲だったので歌えると思っていたのに、難易度が高くって、練習をたくさんしました。

舞台もあって超多忙だった上半期

 ――練習といえば、今年は最初から舞台が 3 作も続いて、間には STU48 でのラストライブなどもあり超多忙でした。ソロコン前も、ミュージカル『マギ - 迷宮組曲 -』が終わったのが、本番わずか 2 週間前。準備が大変だったのでは?

 ありがたいことに、本当にお仕事続きでした。『マギ』の前も舞台『弥生、三月 - 君を愛した 30 年 -』が直前まであって、ソロコンのリハーサルは『マギ』が終わった翌日からのスタートでした。

 ただ、ミュージカル出演期間中は、舞台の合間にセットリストに選んでいた曲の音源を聴いて、イメージトレーニングはしていました。『マギ』の千秋楽の翌日からボイストレーニングで、舞台を終えた余韻に浸る時間はありませんでした (苦笑い)。

 ――精魂尽き果てた中で、どうしたらそんなエネルギーが出てきたのですか?

 しんどくて諦めかけたんですけど、ソロコンは、ステージに立って歌うのは自分だけなので、ここはちゃんと責任をもってやらないといけないですよね。AKB48 や演劇のようにみんなでやるわけではないので、本当に誰にも頼れない。「ステージで恥をかくのは自分だぞ」って、無理やり奮い立たせました。

 (6 月 19 日の) 大阪での千秋楽が終わってそのまま新幹線に飛び乗って、めっちゃ疲れていたんですけど、お弁当を食べながら「よし、この移動時間で休んで、東京のお家帰ったら、すぐにソロコンモードに切り替えるぞ」って。あの新幹線の中での感じは、忘れられませんね (苦笑い)。

⑥ 「ひとりで生きられそう」って それってねぇ、褒めているの?

 ――Juice=Juice のシングル曲です

 これは、ゆいりちゃん (村山彩希) がカラオケに行くと必ず歌う十八番なんです。理由はこれ 1 つ。だから歌おうって (笑)。いい曲でハロプロさんをやりたかったので。

⑦ シンデレラガール

 ――意外性のあるジャニーズグループ「King&Prince」のシングルです

 これもリクエストが多かったんです。ジャニーズの曲も結構ありました。いろんなジャニーズグループさんの曲があったのですが、一番分かりやすいこれを選ばせていただきました。「何でも歌うぞ」ってところをアピールしました。

 ――前半はかっこいい系が多い中で、王子様キラキラソングはアクセントでした

⑧ 不器用太陽


 ここからの (中盤)ブロックは、歌をしっかり聴かせたかったんです。そこで、SKE48 さんの中で一番好きな曲を持ってきました。甘酸っぱい青春という感じがして、初々しい切ない恋愛ソング。めっちゃ好みです。

 ――⑧からは失恋ソングが続きます

 はい、曲を並べてみたら、このブロックは完全に失恋メドレーでしたね。だんだん切なくなっていく、だんだん苦しみが増していくメドレーになりました (笑)。

 ――このブロックでは、白系のレースのロングワンピースと腰にはコルセットベルト。髪も後ろで結んで、ガーリーでとてもかわいい衣装でした

 アハハ、たしかに今回の衣装では、ファンの皆さんには「2 着目が一番かわいかった」って言っていただけました。男性だけでなく、女性ウケも良かったです。1 着目は、比較的私のイメージ通りだったと思うんですけど、こっちは短い髪を結んでそこにリボンもつけてました (笑)。「ここは切ない恋愛メドレーになるので、はかない感じのふんわりした雰囲気の衣装をお願いします」とリクエストしたら、スタイリストさんが素敵なものを用意してくれました。

 予想以上に好評だったので、これからはプライベートでも、こういうガーリーなものも着てみよっかなって思いました。

⑨ 僕の憂鬱と不機嫌な彼女

 ――これまた珍しい AAA の楽曲です

 切ない曲、失恋ソングを探している中で、いただいたリクエストの中から一番いいなって思って選びました。ボーカルは男性も女性もいらっしゃるので、どのキーで歌うのかを悩みましたね。最終的には原曲キーから + 4 上げて歌いました。

 ――バラエティーに富むアーティストになっていました

 私が普段は AKB48 でやっている分、皆さんが全く違う曲をリクエストしてくれたみたいです。「きっとなぁちゃんは知らないだろうけど、良い曲だから。似合ってる曲だから」みたいな感覚で、全然ジャンル違いの曲をたくさん挙げてくれました。

⑩ たばこ

 ――シンガー・ソングライターのコレサワさんのフォークソングです

 これは、以前にゆきりんさんがカバーしてて、いい曲だな~って思っていました。私の場合は、より切なさを出すためにキーを 1 つ上げて歌いました。1 人カラオケで練習したときに、キーをいじって、自分にとって歌ってて一番気持ちいい音階を探すんです。それをバンドさんに提案して、アドバイスをもらって決めていく流れですね。

⑪ハッピーエンド
 ――back number のシングルです

 周囲に back number を好きな人が多くて、私も影響されて聴くようになりました。みいさん (峯岸みなみ) や茂木忍さん、小嶋真子ちゃんも好きなんです。

⑫ 秘密基地

 ――この高田梢枝さんの曲は、公式 YouTube で初の「歌ってみた」で挑戦していたバラードです

 リクエストの中から全セットリストを組もうともしたんですけど、コンサートの演出家さんから「YouTube で初めてやった大切なこの曲もライブでやった方がいいんじゃない?」とアドバイスくださって、急遽、本番 2 日前に組み入れることにしました。

 ――あらためて、これを「歌ってみた」で最初に選んだのはなぜだったのですか?

 この曲は、私が小学生のころ、人生で初めてドハマリしたアニメ『交響詩篇エウレカセブン』(05~06 年) のエンディング曲です。このアニメは、私の人格を築いたともいえるほど影響力を受けた作品だったんです。思い入れの強い楽曲でした。

 ――それを自分で歌えるようになったというのは感慨深いですね

 自分の歌声で、ほかの方々にも知っていただけるのは素敵ですよね。これからも歌い続けていきたいって、勝手に思っている一曲です。

⑬ 僕が死のうと思ったのは

 ――⑫と⑬はステージ前に下りてきた幕越しに歌いました

 はい。あの幕は、演出スタッフさんが考えてくださりました。切ない世界観をステージ全体で表現したかったんだと思います。幕に映像や歌詞を映し出してもらいました。

⑭ 生きていたいんだよな

 ――あいみょんの曲です

 メッセージ性の強い曲ですよね。最初の台詞の部分もインパクトありますよね。自殺に対する重い曲ですが、それを歌うことで、皆さんの心に刺さればいいなと思って歌いました。

 ⑬と⑭はリクエストの声が多かったのもあるのですが、私自身も自分のコンサートに、死生観を表現した曲を入れたかったんです。私のファンの方々には、こういうテイストが好きな人が多いんです。普通に考えたら重たいですよね (笑)。

⑮ だから僕は音楽を辞めた

⑯ 春を告げる

⑰ うっせぇわ

⑱ 残響散歌

 ――ヨルシカさん、yama さん、Ado さん、Aimer さんと、テンポや勢いのある曲を疾走感のあるメドレーで披露しました

 はい、後半のテンションを上げるところは、現代っぽい流行ソングを入れ込みました。ただ、あまり流行っている曲ばかりをやると嫌がられるとも思ったので、流れを良くして胃もたれはしないようにと、フルサイズではない短めなメドレー形式にしました。

 ここの並びや構成は、自分でめちゃめちゃ考えましたね。例えば、⑮は敢えて 2 番から歌いました。

 ――セットリスト会議はどんな風に行ったのですか?

 AKB48 でのテレビ音楽収録の日とかに、楽屋での待機時間にオンラインをつないで、スタッフさんとリモート会議をしたりしていました (笑)。

⑲ 花は誰のもの?

 ――本編最後の MC では、7 月 10 日は同日に古巣の STU48 が広島で結成 5 周年コンサートをしていることに触れて、同グループの最新シングルを歌いました

 私が STU48 を離れてから、初めてのシングルです。だから、私もファンの方々と一緒のタイミングで YouTube で解禁された MV (ミュージックビデオ) を見ました。ドラマも良かったし、タイミング的にも深いメッセージ性も込められていることが、すぐに分かって、「すごくいい曲だなぁ」って、胸に響いていました。

 秋元 (康) 先生、私が辞めてから気合を入れるなんて~(笑)。ここまでいれば良かった~。私も一緒に歌いたかった~って思わされるほど、本当に神曲だと思ってます。

 そんな思いと、今こそ歌うべき歌だと思ったこと、そして STU48 とは違って、私が 1 人で歌うことでは、また違って聴こえるかもとも思って、私も歌ってみようと決めました。

 ――今村美月さんは「この曲で NHK 紅白歌合戦を目指したい」って言っていました

 分かります! それほどにいい曲ですよね~。その夢、叶えてほしいなぁ。そして、たぶん、この曲を歌った時間帯って、同じころに広島の STU48 もこの歌を歌っていたんですよね。同じ日に、それぞれ節目のコンサートがあって、タイミングまで一緒なんて。つくづく、偶然は必然なんだなぁって実感させられました。

 ――で、この本編ラストあたりは、白いシャツに黒ベストを羽織り、黒のロングスカート衣装でした

 ここは楽曲のジャンルがバラエティーに富んでいたので、どんな曲にも対応できる衣装ということで、これにしました。シャツも右腕は肩まで切れていたり、アクセントもつけられていました。

アンコール 1 未完成

 ――家入レオさんの曲で、1 月の第 4 回 AKB48グループ歌唱力 No.1 決定戦で優勝した時の曲です。あらためて、この曲をあの決勝戦で選曲した理由は?

 「どんな曲があるかなぁ」って YouTube で探していた時に、たまたま出会った曲なんです (笑)。『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』ってドラマの映像と一緒に出てきて、すごいいいなって思ったんです。

 ――それまで同大会でたくさん歌ってきた中でも、間違いなく No.1 でした。「これで 1 位を取らなきゃ、何で取る?」ってぐらいの完成度でした

 うわー、うれしいです。それまでの歌唱力 No.1 決定戦では、いつも自分の好きな曲を歌っていたんですね。で、このときは初めてもともと好きだから歌ったわけではなく、歌唱力 No.1 決定戦で歌うために、決勝戦の勝負曲にできると考えて選んだ曲でした。

 ――初めて自分の歌声に合って実力を発揮し切れるとの観点で選んでいたのですね

アンコール 2 壊さなきゃいけないもの

 ――その歌唱力 No.1 決定戦の優勝の副賞として、秋元康氏から書き下ろしてもらったソロの新曲。MV のラストでアカペラで歌っていたことについて、7 月号の本紙取材では「最初で最後のアカペラかも」(7 月号記事:年間プレミアム会員限定) って話していましたが、ファンの前でも本物のアカペラで歌ってくれました

 「もう歌うことないかも」とか言っていましたが、歌っちゃいましたね (照れ笑い)。最初は、会場の 3 階席まで声を届けられる自信が無くて、恥ずかしいし「やめておきます」って言ってたんです。でも、「絶対にやった方が感動してもらえると思うよ」って言ってもらって、決断しました。

 ――最後方で見ていましたが、しっかり聴こえてきていました。広いホールコンサートなどで、マイク無しで歌っているのは、和田アキ子さんぐらいかもしれません

 えーっ、すごい。それはうれしいなぁ (笑)。

 ――MV を見ていたファンは喜んでいました

 マイクを通して、バンドさんの演奏無しのアカペラで歌うことも考えていたのですが、勇気を出して、マイクも無しにしてよかったです。ありがたいことに、皆さん喜んでくださいました。

アンコール 3 この世から僕だけが消えることが出来たら

 ――「壊さなきゃいけないもの」で終わりかと思ったら、まさかまさかのさらなる新曲。岡田さん自らで作詞したロックナンバーでした

 アンコールは「未完成」での優勝で授かった「壊さなきゃいけないもの」で締めるかと思いきやの、自分で書いた曲という、本当に一人の岡田奈々として見せられるものを全て、アンコールに詰めました。

 3 月にソロコンサートの企画が上がって、4 月にこの曲の歌詞を作っていました。ちょうど、BNK48 シングルの作詞依頼も来ていたので、同時進行で挑戦していました。4 曲ほどデモ音源をいただいて、その中で私に刺さったこのロック曲に、歌詞をつけていきました。

 ――いつか CD とかになるといいですね

 まだ、このソロコンサートでしか披露していないので、ファンの方からも「YouTube で公開しないの?」とか言っていただいています。きちんとした作品にできるといいなって思っています。

ダブルアンコール 根も葉も Rumor

 最後は「今日はありがとう」という気持ちを込めて歌いました。

 ――終えてからのファンの方の反応は?

 手ごたえを感じられたし、私自身も楽しかったし、本当にありがたいことに、100 人中 100 人のファンの方々からお話し会のときに褒めていただきました。

 ――アイドル出身者のアーティストは、それまでのアイドルポップスから、自分好みの楽曲に路線を変えるところは、勝負どころであり、難しいこともあるかと思います

 4 年前のソロコンサートも、アイドルとしては結構攻めた内容にしていました。あのときは「思ってたのと良い意味で違った」と言われたり、「もっとアイドルを期待してた」って言われたり、両方の意見がありました。でも、それを経たからこその 4 年後のこのコンサートは、皆さんも「こう来るだろう」って心構えしてくださっていたんだと思います。そして、そのおかげで楽しんでいただけたのかなって。

 ――この 4 年間で、ファンのみんなを岡田奈々好みに染めていったってことですね

 うふふ、そういうことですかね (笑)。4 年前は「アイドル岡田奈々」を期待してくださっている方もいたので、「ななきー (わるきー)」もやりましたけど (笑)、今回は歌一本で勝負させていただきました!

 ――そして MC では、次なる目標として、日本武道館コンサートと全国ツアーを掲げられました

 同じ所属事務所の (元 NGT48) 菅原りこちゃんが「武道館ライブが夢」って言っているのを聞いて、それかっこいいなぁ、明確な舞台を目標にするのっていいことだなって思って、私も言わせていただきました。

 いろんな会場があるけれど、AKB48 研究生時代にコンサート「AKB48 グループ研究生 武道館公演『推しメン早い者勝ち』」(13 年 6 月 5 日) をさせていただいた思い出の場所です。ただ、AKB48 メンバーで、まだ武道館にソロで上がった人はいないんです。そういう史上初にもなりたいし、個人的にも目指したいなって。

 ――10 日の神奈川県民ホールでは、落ち着いていて、観客の心をしっかり捉えて、空間を支配しているように見えました

 2 回目で、より落ち着けたのはあったと思います。

 ――日本武道館など、さらに大きな会場でも堂々とやる姿がイメージできました

 そんな風に言っていただけてうれしいです。研究生時代は、大人に与えられたことを必死に全力でやるタイプでしたが、自分のやりたいことをやって、そこにお客さんを引き込んで楽しんでもらえるようになったのだとしたら、曲がりなりにも 10 年やってきて、やっとここまでは来たって思っていいんですかね。

 ――ぜひ、近い将来に武道館ライブを実現させて、その際には、研究生コンサートのときの白シャツの胸に大きく「岡田奈々」と名前を書いていた写真を VTR で流しましょう (笑)。あの少女がここまで成長したんだと

 それいいですね! あのとき「黒い天使」を歌った後で、「私はよくマジメって言われるので、ここでギャグやりまーす!」って言って、ダジャレを叫んだんですよ。その映像とか流してほしいですね (笑)。

 そして、次は東京、神奈川だけじゃなくて、全国ツアーでいろんな人に会いに行きたいです。

 ――あと、余談ですが、先輩の峯岸みなみさんの結婚についてコメントいただけますか? 推しと結婚できるって、夢のような話です

 そうですよね、現実になって夢がありますよね~(笑)。ただ、てっちゃん (東海オンエアてつや) は、有名な YouTuber。それだけ努力して、才能を生かして、たくさんの人を魅了した方だから、みぃさんにとってもすごく刺激になるし、リスペクトの塊だと思うんです。だから、たった 1 人のパートナーになりえたんじゃないかなって。

 推しと結婚とはいえ、ただ推しているだけじゃ結婚できなくて、みぃさんが欲しているものを持つ方になったからというのは、大切なポイントだと思います。

 ――峯岸さんは幸せそうですか?

 幸せそうです! てっちゃんって、「面食いで目鼻立ちくっきり系が好き」って言ってたみぃさんのタイプでは無かったはずなんです (笑)。それでも、今までで一番幸せになられている姿を見て、「あっ、人生を共にしたいって結婚相手は、やっぱりそれだけじゃないんだ。必ずしも好きになるタイプが結婚する人ってわけじゃないんだ」ってことを、また先輩から学びました (笑)。

 本当に幸せそうですよ~。何よりです。みぃさんを見ていると、頑張れば頑張るほど幸せはやってくるんだって。私も頑張ります!

【掲載期間:2022 年 10 月 4 日まで】

(終わり)