1
2
3
4
5
覚悟が決まった私の心に湧いたのは、「後悔することが一つもない状態で退団しよう」ということでした。ここから私の新しいゴールは「退団」に照準が絞られます。まだまだ宝塚でしかできないことはたくさんあります。悔いがないよう、退団までにやりたいことは全部やろうと決めました。
振り返ってみると、このときゴールが見えたことで、退団まで過ごす時間、1分1秒に意味が出て、無駄にすることなく過ごせたような気がします。
そんな自分にとってのサプライズとなったのが、これまでトップコンビとして共に闘ってきたゆうみちゃんも、私と一緒に退団したいと言ってくれたこと。私にとってかけがえのない人が、最後まで一緒に走ってくれることになったのです!
ひとりだったら、無事にゴールできるか不安になってしまうに違いないけれど、2人なら絶対に笑顔でたどり着ける。
退団までの日々をゆうみちゃんと共に過ごせたのは、本当に心強いことでした。