1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 | 「ねぇ、吟子ちゃん、ポッキーゲームやってみない?」 「...えっ!?なんでいきなりそんなこと言うの?」 「だって今日はポッキーの日だし、手元にポッキーもあるし、ちょっと試してみてもいいんじゃない?」 「で、でも…ポッキーゲームって最後はほ、ほら...キ、キスしちゃうかもしれないじゃん…?」 「えっ、もしかして吟子ちゃんは怖がってるの?ふふっ。」 「わ、私が怖がるわけないじゃん!ちょっと照れるだけで...。」 「自分が恥ずかしがるって言っても、実はポッキーを先に噛み切っちゃって負けるのが怖いだけでしょ?」 「は!?何を言ってるの!?私がこんなゲームでひめに負けるわけないじゃん!」 「よし!勝負しよう!負けた方は勝った方のお願いをひとつ聞かなきゃね!」 「か、かかってこい!」 「それじゃあ、いくよ。ポッキーの先端、ちゃんと噛んでね?」 「わ、わかってるよ!」 「ポッキーゲーム...スタート!」 「意外と...近いな。」 「そりゃそうでしょ、このゲームなんだから...」 「でもさ、吟子ちゃん、顔赤いよ?」 「だ、誰のせいだと思ってるのよ!?」 「えへへ...うわっ!?」 「きゃっ!?ひめ、なんで私の腰に手を!?」 「いや、ちょっとバランス崩しちゃって...」 「そ、そんな言い訳、信じると思ってるの!?」 「ほんとだってば!ほら、ゲーム続けよう?あと少しで終わるよ。」 「わ、わかってるってば...。」 「ねぇ、やっぱり怖い?」 「そ、そんなわけないじゃん...!」 「じゃあ、どうするの?そのままキスしてもいい?」 「......無理無理無理!やっぱり無理!」 「ふふっ、負けたね吟子ちゃん。」 「ぐぬぬ...ひめずるいよ...」 「じゃあ...明日、部活後デートしよ。」 「ええええっ!?そ、そんなのはダ...んむっ!?」 「...ダメとは言わせないよ、負けたんだからね♪」 「それとね、今日のリップクリーム、美味しかったよ、ひひっ。」 「...!ひめのバカ!」 |
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